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ミシュラン一つ星割烹が作るプラントベースのハラールレトルト「味なカレー」/瑛人

ミシュランの一つ星を持つ割烹料理店が、動物性原料を一切使わないレトルトカレーを開発し、ジャパン・ハラール・ファンデーション(JHF)のハラール認証を取得しています。製品の特徴、開発の経緯などを株式会社瑛人の河原畑 豪二 代表にうかがいました。

私は福岡の中洲にある日本料理店、割烹味美の店主です。
店舗で日本料理を提供する傍ら、食品の商品開発も行なっており、ハラール認証取得の「味なカレー」はそのうちの一つです。

きっかけは、お年寄りでもおいしく食べられる食事を作ってほしいという老人施設からの依頼でした。
メニューを考案する中で、「子供からお年寄りまで、誰もが毎日でも食べたくなるような料理」をテーマにすると決めました。
割烹で日々提供している料理は、どちらかと言えば特別感のあるものが多く、毎日食べるようなイメージではありません。そこで、もっと素朴かつ毎日食べても飽き難い商品を作りたいと考えました。
真っ先に思い浮かんだのはカレーでした。カレーは、老若男女に愛される国民食なので、割烹店が手掛けるというギャップも面白いと思い、開発に着手したのです。

まず決めたのが、「動物性油脂」を使わないこと。動物性油脂を加えた料理は旨味が増すものの、お年寄りが毎日食べれば胸焼けしてしまいます。
当初はハラール屠畜された牛肉または鶏肉を使う予定でしたが、ベジタリアンの方でも召し上がれるよう、畜肉も不使用とすることにしました。
長年の割烹で培ってきた知識や技術、経験を活かし、厳選した素材と手間暇を惜しまず投入することで、動物性由来の原料を一切排除したおいしいカレー作りを目指したのです。

昆布や椎茸で出汁を取り、地元の野菜と香り高いスパイス、ハチミツを使用しています。胃に優しく、食べた時にゲップが出にくいように、ダイエット中の人でも気軽に召し上がれるようにと、気付けばこだわりが増えていきました。
そうした創意工夫を重ね、誕生したのがこの「味なカレー」です。
最初は中辛のみでの販売でしたが、現在は甘口と辛口もラインナップに加えています。

一人の料理人として、自分で作った料理を「多くの人に食べて欲しい」という思いは、常に強く持っています。
このカレーについても、弊社商品としての販売に限らず、業務用サイズとして飲食店への卸売をしたり、ご依頼があればパッケージを変えてOEM商品とするなど、柔軟に対応しています。
また、来年には実店舗を出す計画も進めています。

生きていくために「食」は欠かせない存在です。食に関わる立場の人間として、正直に丁寧においしい料理を作る責任があると考えています。

もっとおいしく、よりよいものを作るため、研究と努力を続けていきたいと思います。

<事業者概要>
事業者名:株式会社瑛人
本社所在地:〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲4丁目1-10 第2きよたけビル1F
事業内容:飲食店の運営、食品の製造・販売
公式サイト:瑛人
オンラインショップ:割烹味美


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