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クレイジーリッチインドネシアン 急拡大する超富裕層と新中間層

Groovy Japanを運営するジェイ・ラインのマレーシア法人JL Connect Malaysiaでイスラム市場進出支援に携わっている橋本です。
2018年に公開のハリウッド映画「クレイジーリッチ」をご存じでしょうか?シンガポールの超富裕層華僑のラブコメディで、謎めいたアジア華僑を垣間見るユニークな映画としてヒットしました。インドネシアにもクレイジーリッチが存在します。そのクレイジーリッチ達が2025年までに急増するとの予測があります。

超富裕層増加率No.1はインドネシア

ロンドンを拠点とするコンサルティング会社ナイト・フランクは、インドネシアの超富裕層が、2025年まで年間67%増加すると予測するレポートを公開しました。超富裕層とは、少なくとも3,000万米ドル(約30億円)の純資産を持つ個人と定義されています。

インドネシアでの増加率は、インド(63%)、中国本土(46%)を上回り世界第一位。世界平均が27%と予測されていますので、その約2倍の急増です。地域別ではアジア(39%)、次いでアフリカ(33%)の順で増加しており、2025年にはアジア地域が世界の超富裕層の個人資産の4分の1を占めると予測されています。

インドネシア経済成長の要因

長い間インドネシアは、高い若年人口割合と急拡大する中間層を抱えるアジアの眠れる経済大国と言われてきました。しかしアジア通貨危機以後の経済回復と政治的安定により、近年では巨大な国内消費基盤と新興ITユニコーンがあいまって、国内でのビジネスチャンスが急拡大しています。

もともとインドネシアは資源国(石油、石炭、天然ガス、金等)であり、市場人口の大きさからも、そのポテンシャルの高さは注目されていました。

拡大する新中間層

経済産業省の研究会の資料によれば、家計所得が15,000ドル~35,000ドルの上位中間層は、2025年には6,000万人に拡大すると予測されています(2010年の約6倍)。家計所得7,000ドル以上の下位中間層と上位中間層の合計(新中間層)は、2025年には約1億7千万人に拡大します。

実際にジャカルタの知人達(中間層上層から富裕層)の話を聞いてみると、2015年頃からインフラ整備が急速に進み、普段の生活の中で経済成長を実感できるようになったと言っています。現在ジャカルタを訪れれば、ショッピングモールには日米欧のフランチャイズレストランやブランドショップが数多く出店し、近代的市場が急発展している事を実感できると思います。

今まで眠れる巨大市場と呼ばれたインドネシアが、ついに世界から注目される購買力を発揮する時代になったという事でしょう。インドネシア市場は、今まで政治・経済的理由から人口は多いが購買力の低い市場と考えられてきましたが、そろそろその見方を変えても良い時期でしょう。

参考

橋本 哲史
2010年に日本果物のドバイ輸出事業に参画したことからイスラム市場との係わりが始まり、その後マレーシアとインドネシアを起点に現地企業家との事業を行う。
訪日ムスリムツアー企画と現地営業、日本と東南アジア間でのビジネスマッチングやマーケティング等を経験する。

 
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