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【マレーシア進出支援事例】ハラール性の確認、マレーシアでの成分分析手配

Salam Groovy Japanを運営するジェイ・ラインのマレーシア法人JL Connect Malaysiaでイスラム市場進出支援に携わっている橋本です。

ハラール市場で商品を販売する場合、ハラール認証取得は商品や企業のマーケティング方針によります。一方で、ハラールであるかどうかは、市場参入の重要な要件となります。特に口に入る商品の場合は必須です。マレーシア市場投入予定商品のハラール性確認を、マレーシアで実施した例をご紹介します。

クアラルンプールのハラール認証を取得していないレストランの看板

成分分析でハラール性を確認

健康食品販売企業より、マレーシアでの販売を検討しているが、どのようにマーケティングを行うべきかとのご相談を受けました。製造工場でのハラール認証取得は難しいと判断されたため、成分分析の結果をもってマレーシア消費者へのアピールを行うことをご提案いたしました。

食品かつ非ムスリム国の日本生産品ということもあり、マレーシア市場で6割を占めるムスリムの方にアピールするためには、少なくとも「ハラールであること」を認知してもらわなければなりません。信頼性を少しでも高めるために、マレーシアの信頼できる検査機関による成分分析結果をもって、ハラールであることを訴求することにしました。

マレーシア検査機関に依頼

成分分析自体は、日本でも行うことができます。英語の検査結果を取得することもできます。費用的にも時間的にも、それが最も効率的です。ただし、マレーシア消費者視点に立てば、海外よりも自国の検査機関の結果のほうが信頼度は高いでしょう。そこで、マレーシアのJAKIMから検査を請け負っている検査機関に、分析を依頼しました。

クアラルンプールの地元パートナーと協力して、日本からのサンプル取り寄せ、検査の手配、検査結果の翻訳等のアレンジを行いました。

許認可は地元のプロをご紹介

健康食品を販売するためには、国の規制に従いいくつかの許可を取得しなければなりません。この手続き自体は、販売元企業自らが行うことは可能です。しかしながら、マレーシア国内法や申請手続きに精通した社員がいない場合、許可取得までに非常に時間がかかるでしょう。

そこで、健康食品や医薬品の販売許可取得を専門としているコンサルティング会社を探し出し、ご紹介をいたしました。ご紹介にあたっては、現地人脈を使って、評判や実績を確認いたしました。


ハラール市場進出の際に、ハラール認証取得にこだわる方もいらっしゃいます。ハラール認証を取得すれば、顧客から信頼性を得ることができます。一方で、ハラール認証の取得や維持には、少なくない人的および金銭的コストがかかります。

ハラール認証は、販売を確約するわけではありません。最終的な消費者の購買判断は、必要性や嗜好性によって行われます。進出初期やテストマーケティングの段階では、認証取得コストと期待される売上を比較して、認証を取得するのかを検討することをお勧めします。

JL Connect Malaysia SDN BHD / ディレクター 橋本 哲史
Salam Groovy Japan運営会社のマレーシア法人JL Connect (M) SDN BHDのディレクターと、JAKIM戦略パートナー企業のコンサルタントを兼務。
2010年に日本果物のドバイ輸出事業に参画したことからイスラム市場との係わりが始まり、その後マレーシアとインドネシアを起点に現地企業家との事業を行う。訪日ムスリムツアー企画と現地営業、日本と東南アジア間でのビジネスマッチングやマーケティング等を経験する。

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