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マレーシア人の私が日本で就職するまで 1/2(マレーシア編)

こんにちは。
Groovy Japanスタッフのイマンです。

マレーシア人の私がGroovy Japanに参加するまでの過程を、2回に分けてお話しします。
1回目は、マレーシア時代のお話です。

私はマレーシアの、セランゴール州バトゥ・ケーブスという街で育ちました。
ヒンドゥー教の聖地とされた「バトゥ洞窟(Batu Caves)」が有名です。洞窟の手前にあるヒンドゥー教のスカンダ神の巨大な像があり、大きさに圧倒されますよ。

子供の頃の私は、いつも「日本で勉強したい!日本に行きたい!」と言っていました。
マレーシアでは、日本を身近に感じることができます。
日本のアニメなども数多く放送され、日本食のレストランもたくさんあります。

私はアニメが大好きです。
マレーシアでは「アニメ」というと日本のものを指し、それ以外は「カートゥーン」と呼んでいます。
カートゥーンは子供向けのものと考えられていますが、「アニメ」は年齢に関わらず、誰でも楽しめると思います。
私は、その豊富なジャンルやストーリーラインにすっかり惚れ込んでしまいました。

「カードキャプターさくら」、「デジモン」、「ナルト」、「らんま1/2」、「ラッキースター」、「涼宮ハルヒの憂鬱」など、好きなアニメを挙げたらきりがありません。
アニメを見るうちに、徐々に日本語・日本文化に興味を持ち始めました。小学生の頃には、日本で勉強したいという夢ができました。

高校卒業後、その夢を叶えるために留学プログラムを探しました。
マレーシアでは、海外留学プログラムが広く実施されています。
ドイツ・イギリスなどのヨーロッパ、トルコなどの中東、アメリカやオーストラリアに留学できる奨学金団体・企業によるプログラムが数多くあります。

マハディール・マレーシア首相(当時)が提唱した「東方政策」から、マレーシア政府は日本へ留学生と研修生を派遣し始めました。
「東方政策」はマレーシアの社会経済発展のため、日本・韓国の経済哲学や成功を学ぶ構想です。
マハディール首相がきっかけでマレーシアの若い人々が東方へ学びに行く機会がとても増えました。

その中でも、マレーシア政府人事院とマラ公団からの留学が一般的です。
マラ公団は日本の他に、ドイツ・オーストラリア・アメリカ・イギリスなどの国々に工学・医学・観光・教育などの分野で留学プログラムを提供し、人材育成に取り組んでいる政府系組織です。

マラ団体から海外留学をした経験のある兄にも協力してもらい、マラ公団が提供する日本プログラムに応募し、無事合格することができました。

留学前はシャーアラムにあるマレーシアの予備校「INTEC Education College」で約9ヶ月かけて日本語を勉強しました。
日本留学試験(EJU)に必要とされる歴史や地理などの項目の基礎知識も習得しました。
EJUとは外国人留学生として日本の大学等に入学するために必須となる、日本語力及び基礎学力を評価する試験です。

予備校ではスポーツ・デイやキャンプなどのイベントにも参加し、同じ趣味を持つ友達にも出会うことができました。
また、日本から来ている高校生や大学生との交流会も行われました。伝統舞踊や芸術を通してマレーシアの文化を伝えながら、日本人と日本語で話せたのが嬉しかったです。

当時、シャーアラムで開かれた盆踊りにも参加しました。
マレーシア在住の日本人が、毎年お盆の時期に開催しているものです。
たこ焼きなどの食べ物のブースがあり、会場の真ん中に大きなステージも建てられていました。
ステージで行われた和太鼓の演奏が印象的でした!

そんな9ヶ月間の勉強を終え、同プログラムに参加した10人の友達と一緒に、とうとう日本へ向かいます…。

日本での体験は次回のブログで!

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