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ハラール和食と心尽くしで宮島観光のムスリムをおもてなし/株式会社宮島山一

広島県の宮島で、お食事処と旅館を経営する株式会社宮島山一は、ハラール和食や礼拝場所をムスリムに提供しています。
代表取締役の山松哲平 氏にムスリム対応のきっかけや今後の展望についてうかがいました。

弊社は、「お食事処 山一本店」と「割烹旅館・お食事 山一別館」の2店舗を運営しており、ムスリムにハラール和食を提供しています。
山一本店では、主に団体様向けの予約対応を基本としていますが、今後は予約以外のお客様にも気軽にお越しいただける体制を整えていく予定です。

ムスリム対応を始めたきっかけは、ヒジャブを纏った女性が、道端にマットを敷いて礼拝されている姿を見かけたことです。
広島県では、マレーシアやインドネシアといったイスラム諸国から、多くの留学生や労働者を招致しています。にもかかわらず、不衛生な屋外でお祈りするしかない現状は、おもてなしの文化で知られる日本において、非常に恥ずかしい事だと思いました。

そこで、洗面所付きの18畳の和室を礼拝用に用意しました。営業時間外でも、お食事をされない方であってもお使いいただいています。コンパスとマット、足ふき用のタオルも準備しています。

これまでコーシャやベジタリアン、ヴィーガンといった食の多様性に対してできる限り対応してきた経験を活かし、食材の変更や調理器具を分けて使用するなど、ムスリム向けの食事についても取り組みを始めました。その甲斐もあって、ありがたいことにコロナ禍の間も、多くの在日ムスリムに利用頂き、ムスリム対応の経験をアップデートしていくことができています。

日本人が食べている料理を召し上がっていただきたいと考えているため、ムスリム用の特別メニューは用意していません。酒蒸しなど、一部の対応不可能な料理を除き、ほぼ全てのメニューを提供できます。
マレーシア出身のムスリムである広島市立大学のアザム准教授に教えを請い、ハラール対応できないメニューは厨房を完全に分ける形とし、ムスリムフレンドリー対応を更に進めていく予定です。

ムスリムに人気があるのが、ハラール和牛を使った料理です。
霜降りの度合いを示す「B.M.S.(ビーフ・マーブリング・スタンダード)」等級が高く、A5ランクのおいしい最高級和牛をご用意しています。ぜひ多くのムスリムに召し上がっていただきたいと考えています。

また、和牛以外にも穴子や牡蠣といった宮島の名物も紹介したいと思っています。
生牡蠣は、食べたことがない方にはハードルが高いようで、一生懸命に英語で魅力をアピールしても響き難いのが実情。多くの方は和牛を選ばれています。何とかムスリムのチャレンジ精神を掻き立てるようなアピール方法を考えようと模索しています。

また今後は、お土産品や携行食としても喜ばれるお菓子などを扱うハラールショップの準備を予定しています。
多くの訪日観光ムスリムが安心して楽しめる観光地として、広島県宮島が選ばれるきっかけになればと考えています。

<事業者概要>
事業者名:株式会社宮島山一
本社所在地:広島県廿日市市宮島町1162-3
事業内容:飲食店、宿泊施設の運営
公式サイト:
お食事処 山一本店
割烹旅館・お食事 山一別館


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