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イスラム諸国規格研究所(SMIIC)が「戦略プラン2021-2030」を発表

イスラム諸国規格研究所(SMIIC:The Standards and Metrology Institute for the Islamic Countries)が、経済・福祉を向上させ、加盟諸国を守る質の高いインフラ構築を掲げた「戦略プラン2021-2030」を発表しました。

本プラン発表の背景として、地球規模で多岐に渡る急速な変化の波が押し寄せていることが紹介されています。イスラム加盟諸国の成長と繁栄を維持するためにも、それらを予期して迅速に適応し、今後10年間における明確なビジョンを指し示す必要性が謳われました。

<背景>
・急速に変化する経済環境とハラール産業の急成長
・テクノロジーの発展に伴う急速なデジタル化
・消費者の行動様式と社会の変化
・持続可能性の追求と環境、気候変動
・世界規模で深刻な影響を及ぼしているパンデミックの状況

そしてこの戦略プランには、以下3つの主要業績評価指標(KPI)が掲げられています。

  1. 世界中で使用される高品質な規格を開発すること
  2. 加盟諸国の需要を支援し、ステークホルダーの効果的なエンゲージメントを確保すること
  3. 質の高いインフラ強化を支援し、加盟諸国間の相互接続性を高めること

SMIICは、イスラム協力機構(OIC)諸国に必要なメカニズムを開発する機関。新たな基準を設定し、貿易の技術的障害を排除することで、加盟国間の貿易拡大を図ることを目的に設立されました。
OIC加盟国間の材料、製造品、製品の交換を促進し、証明書の相互承認をはじめとする適合性評価スキームの確立を目指しています。また、加盟国間の計量、ラボ試験、標準化活動の統一を図り、教育訓練を確保。標準化と計量の分野でOIC加盟国に技術支援を提供することも掲げています。


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