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ハラール・イスラム市場の勉強会を社内で行ないました

Salam Groovy Japanを運営するジェイ・ラインには、海外事業の他に、人材採用支援、WEBマーケティング、EC、地域プロモーションを行なう部署・チームが存在しています。
海外事業に携わるメンバー以外にも、今後の連携を念頭に、「ハラール」と「イスラム市場」の基礎知識を学んでもらう社内勉強会を実施しました。

大阪本社のリアル会場とZOOMを通じたオンラインで40名以上が参加

イスラム市場について

イスラム教徒が世界人口に占める割合がどれくらいかご存知でしょうか?
実は、東南アジア・中東を中心に、世界人口の約4分の1を占める巨大市場です。
さらに、これらの地域はますます人口が増えることが想定されており、2050年には世界人口の約3分の1にまで急成長すると言われています。

人口が減少していく日本にとって、内需だけで経済を維持・発展させていくことは非常にハードルの高い、現実味の薄い問題。そこで私たちSalam Groovy Japanでは、成長著しいイスラム市場、とりわけ人口も多く、弊社のマレーシア現地法人JL CONNECTの営業エリアでもあるマレーシア、インドネシアを中心とするASEANイスラム市場に着目。これらの市場に関する講演を、編集長の大熊が行ないました。

イスラム市場への進出には、他の海外市場への進出ハードルに加えて「ハラール」という日本人にはなじみの薄い戒律への理解が不可欠です。ハラールへの対応の難しさから、進出する市場の選択肢から除外されてしまうケースも多々ありますが、今後の市場の成長性を考えると、正しく理解し対応することが求められます。まだまだ競合が少ないという点も、今からイスラム市場に進出する準備を整えておくメリットになるでしょう。

ハラールについて

「ハラール」という言葉について聞いたことはある、という人は多いですが、まだまだ日本の一般企業で、その具体的な内容を把握できている人は、ほんの一部です。
そこで、マレーシア出身で自身もムスリム(イスラム教徒)であるイマンから、ハラールの基礎知識について講演をしました。

ムスリム観光客が日本を訪れる際、「どんなものが食べられるのか」「お祈りはどうすればいいのか」という悩みは常に耳にし、砂糖等の調味料まで持って来られる人もいました 。特に日本語が話せない人たちにとっては、日本語表記が読めず、原材料などについても直接確認しにくいので、「ハラールフード」を探すにはハードルが高いと思います。
ムスリムの私自身も、来日したばかりの頃は、ハラールレストランやハラール対応製品が数少ない時期で、日本での生活において「食事」が大きな不安の一つでした。

しかも、多様性・品質などへの関心に応じて、自分たちの信仰に沿ったサービスや商品が求められているムスリムも多くなってきました。そこで、「ムスリムフレンドリーなサービスの有無」がムスリムの消費・旅行行動における不可欠な要素になってきているでしょう。

日本に暮らしている中、ハラール対応のレストランやサービス等は徐々に増えてきていますが、イスラム教やハラールに対する理解がまだまだ不足しているように私は感じています。「お酒と豚肉さえなければムスリムでもOK」・「ハラールはムスリムだけのもの」といった誤解されていることに気付き、それらは100%正しいとは言えません。
日本はムスリムが少ない国でもありますので、馴染みのないことが多く、ムスリムの受け入れにあって難しい部分や不安なところも多少あることがわかりますね。
今回の勉強会では、何がNGで何がOKなのか、ハラール認証やムスリムフレンドリーのコンセプトまで、「ハラール」について具体的に知り、理解してもらうために紹介しました。

強い関心を示してくれた社員も多かったことから、イスラム市場やハラールに関する社内勉強会を継続的に行ない、私たちジェイ・ラインの社員ひとりひとりが、観光などで日本を訪れるムスリムの皆さんに十分な配慮ができるようになること、学んだことをお取引先企業様へ伝達していくことも重要だと考えています。

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