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第1回「日本のハラール食品試食会」を開催しました

皆さん、こんにちは。
Salam Groovy Japan編集長の大熊です。

8月28日(日)に、日本のハラール食品を一堂に集めた試食会を初開催しました。
今日はそのときの様子をご紹介します。

イスラム市場を目指す日本企業の多くが「ハラール認証取得の重要性」を認識している一方で、「その商品が本当にペルソナ像として描いている人たちに対して訴求できているのか?」をしっかりと確認できていないケースが多いことに、私たちは問題意識を感じてきました。
ハラール認証を取得すれば売れる。食べてもらえる・・・?
そんなことはあり得ません。

日本市場で他の商品を販売する場合と同じく、消費者やバイヤーにパッケージデザインが刺さるのか?手に取ってもらえるのか?食べて美味しいと言ってもらえるのか?…などのリサーチが不可欠です。もちろんプロモーションも。
一般的な日本人とムスリムでは、食習慣も宗教観もあらゆる感覚が違うと言っても過言ではないでしょう。日本市場だけで勝負してきた企業にとっては、イスラム市場はまさに「未知の世界」です。

そんな未知の世界との距離感を少しでも埋め、ムスリムの方たちの反応を知ることができる機会を設けようと、今回の試食会を実施。
日本のハラール食品を手掛ける12社から提供頂いた18食品を、マレーシア、インドネシア出身の在日ムスリムの皆さんに試食してもらい、アンケートにも回答してもらいました。個々の商品に対するアンケート結果についてはもちろん非公開ですが、非常に興味深い結果を得ることができたと思っています。

辛さに対する耐性や甘いもの好きなど、ハッキリした味付けを好むといったことは、よく知られている通り。また見落としがちなところで言えば、例えハラール認証を取得しているものであっても、商品のネーミングにおいて受け入れられない(受け入れられ難い)場合もあります。商品名には生産側の想いが込められていることが多いですが、思わぬ落とし穴に陥らぬよう、彼らの価値観、宗教観をよく理解した上でのネーミングが重要になります。

食品の場合、最も的確に消費者の声を拾う方法は、やはり試食。国籍、宗教、習慣が違っても、食事は大きな楽しみの1つです。まだまだコロナ禍の影響が残る中ではありますが、1つの空間で人との繋がりを感じながら試食会を開催できたことは、本当に感慨深いものがありました。

急速な少子高齢化社会の広がりと、経済の疲弊という大きな問題に対して、外国人労働者の受け入れや、インバウンドによる外貨獲得は「国策」にも通じるものがあります。いずれも「ぜひ日本に来てください」というメッセージを世界に呼び掛けている訳です。その対象には、もちろん世界人口の4分の1を占めるムスリムも含まれます。

日本には、古き良き「おもてなし」の精神があります。「おいでください」と呼びかけたムスリムに、安心してお召し上がりいただける食品提供や、受け入れ体制の構築は、これから日本企業のビジネスにおいて不可欠な取り組みになることでしょう。

私たちSalam Groovy Japanは、今後も地に足のついた取り組みとともに、日本企業のイスラム市場進出をサポートして参りたいと考えています。
特に私たちが得意とする東南アジアのイスラム市場進出をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
・Salam Groovy Japanサービス概要

今回、初開催のチャレンジにも関わらずご賛同いただいた日本企業各社の関係者様、会場の提供・設営・試食会運営にご協力いただいたジャパンダアワセンター(日本ムスリム株式会社)様には、大変感謝しております。改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

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