「ムスリムに優しい旅行先」総合1位は8年連続マレーシア。市場の成長は「女性」が牽引
MasterCard-CrescentRatingの「Global Muslim Travel Index (GMTI) 2022」が発表されました。
総合トップは2015年から引き続きマレーシアで、以下2位にインドネシア、サウジアラビア、トルコが同スコアで続き、5位にUAEが入っています。なお、トップ20位の中で非イスラム諸国(NON-OIC)は、シンガポールの1ヶ国のみでした。
NON-OICのランキングでは、1位のシンガポールに続いて2位が台湾となり、以下3位タイ、4位UK、5位香港と続いています。日本は前回の7位から1つ順位を上げて6位、総合では34位でした。
GMTI 2022によると、イスラム教徒(ムスリム)の旅行市場は、2019年に全世界で1億6,000万に到達しており、アフターパンデミックにおいては、2023年に1億4,000万人に、そして2024年には再び1億6,000万人まで回復。2026年までに2億3,000万人に伸びると予測されていた市場規模は、2028年には達成し、2,250億米ドルの支出を生むと推計しています。
「VUCA(Volatility:変動制、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)」と呼ばれる用語に代表されるとおり、社会やビジネスにおいて益々未来の予測が難しい状況となっています。GMTI 2022ではその点についても言及しており、ロシアによるウクライナへの侵略、世界的な燃料価格の上昇、COVID-19変異体の発生、その他の健康上の脅威などによって、予想を大幅に修正する可能性も忘れていません。
CrescentRating・ハラール旅行の創業者であるFazal Bahardeen CEOは「Z世代、ミレニアル世代および女性は、ムスリム人口の中で最も影響力があり成長している層だ。20億人の推定人口の70%は40歳未満であり、Z世代とミレニアル世代が50%を占めている。女性旅行者はムスリムの旅行市場で最も急成長している」としています。
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