ジャカルタの人気デリバリーメニューはハラール市場定番メニュー?
Groovy Japanを運営するジェイ・ラインのマレーシア法人JL Connect Malaysiaでイスラム市場進出支援に携わっている橋本です。
日本ではコロナ禍で話題のフードデリバリーですが、インドネシアやマレーシアではだいぶ前から同様のサービスが提供されています。インドネシアの調査会社が、2020年のジャカルタ地域でのデリバリーメニュー動向をレポートしました。ジャカルタっ子の人気は、やはりあのハラール市場定番メニューでした。
2020年ジャカルタで最も人気のあったデリバリーメニュー
フライドチキン(アヤム・ゴレン)
アヤム・ゴレンとは、インドネシアやマレーシアではパーム油で上げた鶏肉料理一般をさします。フライドチキン(アヤム・ゴレン)は、KFCやCFC等のナショナルフランチャイズチェーンレストランからどの街角にもある小規模飲食店まで、国中で提供されているインドネシアやマレーシアの国民食です。東南アジアハラール市場の定番メニューですね。
ミルクコーヒー
最近では健康志向の高まりもあり果糖されていない物もコンビニ等で販売されるようになりましたが、やはり甘いものがまだまだ一般的です。
2021年ジャカルタで流行りそうなデリバリーメニュー
デザートボックス
数種類のデザート盛合わせのように思われますが、コンビニ等で見かける透明なカップに入ったケーキのイメージです。友人によれば、少し大きめな透明なプラスチック箱で作った、デザート類の総称のようです。
MILO
MILO(マイロ)は、東南アジア地域で昔から広く楽しまれている定番飲料です。メニューとして提供しているレストランも多いです。人気の秘密は、消費者から高い栄養価と味で支持されているだけでなく、提供者側からもパウダー状で保冷の必要がなく取り扱いが簡単であることから支持されていると、マレーシアの友人から聞いたことがあります。
ライスボール
インドネシアやマレーシアでは、ご飯を中心にさまざまおかずを組み合わせる盛り付けが一般的です。ライスボールは、現地食文化にマッチしていますね。ジャカルタには吉野家が出店していますが、その利用形態やメニューは日本とは異なります。日本とインドネシアやマレーシアとの飲食店の違いについては、別途で検討したいと思います。
ブランドロイヤリティが高いインドネシア消費者
このレポートからは、ジャカルタ食文化の今を垣間見ることができます。もう一つの注目点は、インドネシア消費者のブランドロイヤリティの高さです。
現在ジャカルタでは、GoFoodとGrabFoodの二社がデリバリーサービスでしのぎを削っています。今回の調査回答者のうち35%がGoFoodをより好み、20%がGrabFoodを好んでいます。GoFoodは、Grabよりバイクタクシー配車市場で4年先行したGojekによって運営されています。レポートでは、その優位性を消費者のブランドロイヤリティの高さにあるとしています。
学術的消費者行動研究でも明らかになっていますが、インドネシア消費者の特徴の一つはブランドロイヤリティの高さです。インドネシア進出を検討されている方は、ぜひ知っておくべきポイントです。
2010年に日本果物のドバイ輸出事業に参画したことからイスラム市場との係わりが始まり、その後マレーシアとインドネシアを起点に現地企業家との事業を行う。
訪日ムスリムツアー企画と現地営業、日本と東南アジア間でのビジネスマッチングやマーケティング等を経験する。
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