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「ラマダン」はイスラム市場におけるビジネスの絶好のタイミング

こんにちは、Salam Groovy Japan編集部、マレーシア出身のイマンです。断食月である「ラマダン」が終わりを迎え、「イード・アル=フィトル」がだんだん近づいています。イスラム市場とのビジネスを行う上で、なぜこのタイミングが重要なのでしょうか?を見ていきましょう。

「ラマダン」は、イスラム暦(ヒジュル暦)の9番目の月であり、ムスリム(イスラム教徒)が日の出から日没にかけて、一切の飲食をせず、約1ヶ月間(29日間又は30日間)行われています。イスラム暦は太陰暦なので、新月の最初の三日月が観測できたときからイスラム暦の月が始まります。つまり、ラマダンの開始と終了は、三日月の外観・その後の観測に基づいています。その結果、ラマダンはどの季節でもなれますし、その日付も国によって異なりますが通常1日だけずれています。

ラマダンが終わると、ラマダン最終日の夜から翌日にかけて「イード・アル=フィトル」という祭典があります。イスラム暦での犠牲祭「イード・アル・アドハー」と混同しないようにご注意ください。
「イード・アル=フィトル」の際に、東南アジアや中東などでは実際に祝日とされているイスラム国が多いです。

画像はイメージです

イスラム圏での需要増

ムスリムにとって、ラマダンは神とのつながりを重視する最も神聖な月であり、慈善活動や 祈りを多く行います。この期間中は毎日断食をするにも関わらず、食料や商品などの需要が下がることはありません。国によっては、食料の消費量が上回ることもあります。また、伝統衣装を含む新しい服を購入する他、新しい家具を購入する家庭も少なくはありません。

そのため、ラマダンはビジネスにおいて売上を伸ばす絶好の時期であり、より大きな利益を得るチャンスなのです。イスラム市場における多くの国では、小売店や ECモール等が実施している特別セールやキャンペーン、限定商品の販売などが多く見られます。

オンラインメディア・VOIによると、インドネシアのムルヤニ財務大臣は、ラマダンは消費を促すと主張し、中央統計庁(BPS)が2020年に経済成長の約55.74%、半分以上が家計消費によって支えられたと述べました。
また、フォーブスによると、広告を通じて製品やサービスを購入する顧客は、ラマダンによって20%も増加するとされています。 

ラマダンが始まる1週間ほど前から、「健康維持の方法」や「チャリティ運動」、ラマダンに関連する情報をインターネットで検索することが高くなります。Googleによると、マレーシアとインドネシアでは2016年度に比べて、2017年度はラマダンに関連する検索が33%上昇しました。

さらに、ラマダン期間中の食べ物関連の検索回数がインドネシアで220%増加し、マレーシアでは140%増加しました。インターネット上でプレゼントやバーゲンを探したり、YouTubeを使用する時間が長くなったりします。

つまり、ムスリムにおけるネット利用が増えるこの時期に広告宣伝を活用することで、より多くのムスリム消費者にブランドや商品を宣伝することができるということです。

イードにおける現地との取引き

海外企業と取引をする際に、その国の祝日・祭事で取引ができない場合があるかと思います。他の月と変わらず、イスラム圏では「ラマダン」の時でも企業が、通常通り稼働しています。

しかし、「イード・アル=フィトル」はシャウワール(イスラム暦の第10月)の始まりとなり、断食明けのお祝いとしてお休みです。サウジアラビア・UAE(アラブ首長国連邦)・トルコ等の中東、マレーシア・シンガポール・インドネシア等の東南アジア、インド・ネパール等の南アジアといった多くのイスラム諸国では、この日を祝日に定めています。

国によって多少の差はありますが、イードの祝日期間は1日〜3日ぐらいです。イスラム暦で見ると、1~3日のシャウワールに当たります。したがって、イードの日程が確定されると、現代の暦においては予想された日付より1日間のずれが出ているかもしれませんね。例えば、今年のラマダンが4月2日に始まった国は、イードが5日2日になると予想されています。29日ラマダン(4月30日)に新月の三日月が観測できた場合、イードが5月1日となり、観測できない場合は5月2日となります。

マレーシア・インドネシアを含む大部分のイスラム国はイード祝日が3日間です。例えば、マレーシアでは、3日間が普通ですが、学校などでは長い場合、5日間になったり、1週間くらいになったりすることもあります。

一方、もともと5日間や1週間のお休みを設けている国も見られます。Arab News(アラブ・ニュース)によると、湾岸諸国においてサウジアラビアとカタールの2カ国だけが「イード・アル=フィトル」として12日間のお休みを発表し、湾岸諸国の中で最長期間であると報道されています。

この時期には、すべての企業が休んでいるのか?というと…そうではありません。

中東の場合、公共業界における労働者や企業に長期間のお休みが適用されるのが一般的です。民間業界の場合、祝日の期間が比較的短いのです。例えば、UAEでは、2022年度・イードが公共業界において1週間の長期連休となる一方、民間業界においては、4月29日ラマダン(4月30日・土曜)から3日シャウワールまで5日間程度の連休と発表されました。
※3日シャウワールは5月3日(火)または4日(水)、月の観測により異なる

マレーシアやインドネシアなどの中東以外では、政府機関やほとんどの企業が休業しています。もちろん、民間業界においては、この祝日中も営業しているところが少なくないのでしょうね。こちらを日本のお盆と比べてみるとわかりやすいかもしれません。お盆の時期は多くの日本企業が休業するため、連絡が取れなくなることがあるでしょう。

イスラム国にある企業と取引きをしたり、現地で事業展開をしたりする際に、「ラマダン」の時期をぜひ有効的に活動しましょう。また、「イード・アル=フィトル」の休み期間も頭に入れた方が取引がスムーズになりますね。


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