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インドネシア人が好むパッケージデザインは?商品ブランディングに向けたAI技術の活用

ブランド戦略を手がけるバニスター株式会社と、市場調査・マーケティングリサーチなどを展開する株式会社インテージが共同で、AI(人工知能)技術を用いた商品パッケージデザインの傾向把握サービスの提供をおこなっています。

海外での商品販売やサービス展開においては、その仕向け先国での商習慣や文化、宗教・人種別の趣向など、様々な「違い」によって日本市場とは全く異なる市場が広がります。そしてそれに伴う需要と訴求が不可欠です。
とりわけ日本の中小企業においては、その対策が十分におこなえていないケースが多く、例えばデザイン調査をおこなうための人材をはじめとするリソース不足を否めないのが実情ではないでしょうか。

同サービスでは、特定カテゴリにおいて主要な商品として認知されているブランドのパッケージを複数ピックアップするところから始まります。そして、それらを構成するデザイン要素を分類・抜き出し、組み合わせる作業を繰り返すことで、仕向け国の市場に最適なデザインの傾向・消費者の嗜好を読み解くことができます。

事例紹介:インドネシアのオーラルケア商品パッケージ
インドネシアにおけるオーラルケアブランド(歯磨き粉)についての実験的な商品パッケージデザインの傾向把握に関する調査がおこなわれました。

デザインパーツ作成対象商品
デザインパーツ作成対象商品
生成デザインの傾向(サンプル例)

インドネシア市場におけるオーラルケアブランドのデザイン傾向把握を目的に、430名に調査を依頼したところ、416名から有効回答を獲得。
調査では最初にインドネシアのオーラルケアブランドの中で販売実績上位11商品を選定し、各デザインから「back ground1」「back ground2」「logo」「visual」「usp」「other」の6つにデザイン要素を分類。その後、アンケート評価によって各デザイン要素の組み合わせ約200万通りの中から最適な画像を生成し、分析がおこなわれています。

その結果、インドネシア市場におけるオーラルケアデザインでは、消費者はカテゴリーカラーとして「赤」を認識している要素が強く、信頼性を強調したブランドロゴの大きさや歯のビジュアルなどが現地で好まれているとのことでした。

一方で、光沢感を感じるシズル要素はさほど重要ではないという、デザインの傾向性も指摘されています。また自由回答などからもブランドへの関与度が高いことも見受けられており、機能訴求の要素だけではなく、信頼性も重要視されている点が特徴的だったとのことです。

海外での上市を計画する企業にとって注目のこのサービス。今後さらに身近なものになるかもしれません。


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