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コロナ禍における日本のムスリム留学生の生活は?

こんにちは。
日本企業と世界のムスリム市場をビジネス視点で橋渡しする「Salam Groovy Japan」編集長の大熊です。

先日、東京外国語大学の学生さんたちから、コロナ禍における生活についてお話を伺う機会がありました。
きっかけは、今年のラマダン明けのイードのお祝い用に、日本企業のハラール食品を寄付させていただいたこと。
ハラール食品をお渡しに行った際に、東京外国語大学の職員の方から「コロナ禍でアルバイトをできる機会が減り、留学生が困っている」というお話をお聞きしました。

政府による緊急事態宣言や蔓延防止措置の発出を受けて、飲食店などを中心に休業要請が出ていることから、日本人学生であってもアルバイト収入が減っているというニュースは、よく耳にします。
外国人留学生となると、さらにアルバイト先の選択肢も狭まってしまうでしょうし、頼れる人が身近にいないケースも多いはず。

「Salam Groovy Japan」という世界のムスリムの方々をターゲットにしたメディアを運営していることもあり、直接ムスリムの学生さんからお話を伺う機会をいただけないか相談させていただいたところ、Zoomでのオンライン座談会を開いていただけることになりました。
東京外国語大学さん、ありがとうございます。

座談会でお話させていただいたのは、こちらの皆さんです。

ファティマさん(MUHANI FATIMAH)
キアラさん(ZAEN KIARA)
大竹くるみさん

ファティマさんとキアラさんは、ともにインドネシア出身の1年生。
大竹さんは、西アジア・北アフリカ地域専攻の4年生で、座談会の進行役をしてくれました。

ファティマさん、キアラさんから聞かせてもらった生の声は、
「ヒジャブを付けて勤務することを認めてもらえるアルバイト先が少ない」
「お祈りの時間に一時的に仕事から離れることに対して理解を得にくい」
といったムスリムにとって絶対に必要な配慮が得られる職場が少ないということに加えて、
「コロナ禍で外国人観光客がほとんど来なくなってしまったため、英語や母国語を活かしたアルバイトの募集が、ほとんどない」
「ようやく見つけたアルバイトも出勤日が半分ほどに減ってしまい、母国の家族からの仕送りや社会保障を頼り、どうにか凌いだりしていた時期もあった」
とのこと。

1時間ほどのオンライン座談会でしたが、想像していた以上に彼女たちが厳しい環境に置かれていることがわかりました。

これは、他の大学に在籍するムスリム学生も同じなのでは?
そう考え、私たちSalam Groovy Japanは在日ムスリム学生の生活を支援するため、食料品を中心に出来る限りの寄付をさせていただくプロジェクトを実施することにしました。

「LaunchGood」というムスリム向けクラウドファンディングサービスを使い、世界中のムスリムの皆さんや、ハラール産業に関わる企業の皆さんなどから支援金を募り、ハラール食品をはじめとする生活必需品を、通じて在日ムスリムの皆さんに寄付をします。

9月1日現在、6つの大学・団体への寄付が確定しています。
クラウドファンディングは、9月上旬~中旬公開に向けて準備中。
公開しましたら、改めて公式サイト、SNS上で発表させていただきますので、ご支援のほどよろしくお願いします!

東京外国語大学

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