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ハラール認証取得、食糧危機 を救う生スピルリナ/株式会社タベルモ

バイオベンチャー企業の株式会社タベルモは、カーボンニュートラルを実現できる可能性がある「スピルリナ」を日本で初めて新鮮な生の状態で製品化し、ブルネイ政府のハラール認証を取得しています。スピルリナの持つポテンシャル、今後の展望などについて、代表取締役 COO 佐々木俊弥氏にうかがいました。

弊社は、藻 類の一種であるスピルリナを日本で初めて「生きたまま」製品化しました。CO₂を吸収し、水と太陽光とわずかな栄養分で育つスピルリナは、60種類の栄養素を含む、サステナブルなタンパク源として注目されています。

世界人口は急増し続けており、早ければ2030年にもタンパク質の供給量が不足する「タンパク質危機」が起こると言われています。弊社はスピルリナを効率的かつ持続可能な方法で大量生産し、今後訪れるタンパク質不足を補い、持続可能な未来を作ることを目指しています。

スピルリナは、宇宙環境での必須栄養素をカバーする食材としても注目されており、米国NASAやESA(欧州宇宙機関)でも研究されています。日本では、弊社とJAXAとの共同研究において、宇宙空間での培養システム開発に成功しました。

弊社は、バイオベンチャー企業群ちとせグループの一員です。ちとせグループでは、藻 類を活用したカーボンニュートラルの実現を目指す企業連携型「MATSURI」プロジェクトを運営しています。
燃料、医薬品、食品、化学品といった、現在化石資源を基点に構築されている産業構造を、光合成によってCO₂を吸収して育つ藻を基盤として再構築することを目指しています。

スピルリナは、抗酸化作用が高く、栄養が豊富で、スーパーフードの王様と呼ばれています。抗ウイルス、抗アレルギー、貧血改 善、抗酸化といった効果が確認されています。
ただし、加熱加工により生成された製品は、独特の匂いや苦みが発生し、栄養素の損失が起こります。弊社の生スピルリナ「タベルモ」は、生であるため無味無臭で食べやすく、栄養素を豊富に保持しています。また消化吸収率が95%と極めて高く、効率よく栄養が摂取できます。

スピルリナは35億年前に地球に誕生し、古くは約3600年前のマヤ文明の頃から人類が食していたという記録があります。人工池での培養も可能ですが動物や菌が侵入するなどのリスクがあります。

弊社では、衛生的で太陽光を効率よく摂取できる細いガラス管「半閉鎖型フォトバイオリアクター」の中で無農薬培養しています。菌の混入がなく安定した培養が可能で、収穫後に急速冷凍(特許取得)することで鮮度を保持しています。水の必要量も少なく、砂漠や荒地でも培養でき、農地に適さなかった土地を有効活用できます。

現在はブルネイにある1haの培養敷地で栽培を行っていますが、将来的には各拠点で2,000ha規模の大規模栽培を目指しています。

自社商品としては生スピルリナ単体のほか、フローズンデザートを扱っており、また飲食店と協業し、スムージーやスイー ツ、ドレッシングなどに活用いただいています。
CO₂排出量実質ゼロを実現したJALの「サステナブルチャーターフライト」の機内食に、タベルモを活用したハンバーガーが採用されました。卵を使用しない弊社新商品「藻からつくったら美味しくなったヨ“エコマヨ”」がソースに使われ、バンズにもタベルモが練り込まれています。

今後、代替肉など新しい加工食品も開発し、藻による食文化を発展させていきたいと考えています。

<事業者概要>
事業者名:株式会社タベルモ
本社所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-19-5廣瀬第3ビル9階
事業内容:たんぱく源としてのスピルリナの生産および販売
「タベルモ」の販売・普及促進・技術開発
公式サイト:TABÉRUMO


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