タイソンフーズがハラール取得の植物性代替肉製品をアジア初投入

6月 7, 2021

米食肉加工最大手のタイソンフーズが、アジアの小売店やECにおいて「ファースト・プライド」ブランドで、植物性代替プロテインを使った新製品を発売すると発表。まずはマレーシアで販売を開始すると明かしました。

食肉加工の同社が植物由来の製品をアジアに導入するのは今回が初めての事例。その第一歩とされるマレーシアの人口は3,200万人で、その内イスラム教徒(ムスリム)が61%を占めています。
ファースト・プライドは、マレーシアで15年近くに渡り冷凍チキンやビーフ、フィッシュ製品を展開してきた著名なブランド。同ブランドの製品は全てハラール認証取得済となっています。

マレーシアでは近年、植物性代替肉の人気が高まっており、パンデミックを機にさらにその傾向が強まりました。消費者の75%が肉と植物性タンパク質を含む食事に前向きであることから、消費者は自身の健康と幸福について再考していると考えられています。

タイソンフーズAPACのタン・サン(Tan Sun)社長は、「アジア太平洋地域の消費者がフレキシタリアン(植物性食品の摂取を中心としながらも、時には肉・魚も食べるという柔軟なベジタリアンスタイルを取る人)の食生活を模索している中で、高品質なタンパク質の選択肢を増やすことができ、大変うれしく思っています」と語りました。さらに、「アジア市場は、豆腐などの伝統的な植物性たんぱく質の食品がすでに文化として根付いているため、このカテゴリーに適しています」「新しい植物性タンパク質で消費者の嗜好に応えるためには、イノベーションを起こし、地域に密着した味の良い製品を作ることが重要であり、それは私たちの専門分野でもあります」と語っています。

代替タンパク質は、2035年までに世界のタンパク質市場の11%を占めると言われており、ユーロモニター社によると、アジアにおけるこのカテゴリーはまだ成長段階にあるものの、アジア太平洋地域の代替肉の小売市場は、2020年に163億ドルに達し、2025年には200億ドルを超えるという予想も。

現在世界の人工肉ジャンルで主流なのは、植物由来の「代替肉」と動物の細胞を増殖して作る「培養肉」です。人工肉市場は、米スタートアップの有望株、インポッシブルフーズとビヨンドミートに代表される植物性代替肉がリードしているのが現状。
タイソンフーズは、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のタイソンベンチャーズを通じてビヨンドミートに出資しています。

画像はタイソンフーズ社(Tyson Foods, Inc.)より
植物性たんぱく質のおいしさをそのままに、おいしさを損なうことなくお楽しみいただけます。
各製品はあらかじめ揚げられ、調理され、冷凍されているので便利です。

今回のプレスリリースの中でタイソンフーズは、「最初の発売では、マレーシアの消費者に、植物性代替肉を使った製品3種( Bites, Nuggets, Strips)を紹介します。これら製品はハラール認証を取得しており、竹繊維、大豆たんぱく質、小麦たんぱく質など、地域で調達された原材料を使用しています」「これらの製品は420gの袋入りで、価格は19.90リンギ(4.81ドル)で、地域の小売店で購入できます」「2021年末までに外食産業のお客様にも提供する予定です」と言及しています。
またタイソンフーズは、「マレーシアを皮切りに今後数ヶ月を掛けて、アジア域内の他の市場へ順次展開予定」とのこと。
同社のアジア展開が注目されます。


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