世界ハラールビジネス会議(WHBC)、経済回復に向けたハラール産業の役割テーマに開催

マレーシアのハラール産業開発公社(HDC)が主催する「第13回世界ハラールビジネス会議(WHBC)2021」が9月9日に開催され、世界経済の回復に向けたハラール産業の役割と貢献をテーマに議論されます。

今回初めて完全オンライン形式で開催されるWHBC2021には、35ヶ国から3,000人の参加者が見込まれており、政府機関、業界専門家、政策立案者、学術研究者、一般市民など、さまざまな分野の代表者が参加。
開催に先立ち、8月27日に行われたソフトローンチ式典の壇上で、HDCの最高経営責任者(CEO)を務めるHairol Ariffein Sahari氏は、「マレーシアのハラール産業は確かに進化し、国経済成長の主要な原動力の1つになっている」と述べています。

食材も含めたハラール食品・飲料分野は、マレーシアのハラール輸出総額の85%以上を占めています。一方、ハラール化粧品・パーソナルケア、工業用化学品、医薬品は、2021年第1四半期のマレーシアのハラール輸出総額の13.1%でした。

COVID-19が経済と企業・事業者に与えた影響に関する調査レポートにより、2020年4月10日から5月1日までに実施された最初の移動規制命令(MCO)が発令されていた間、マレーシア企業の約67.8%は全く売上がなかったことが判明。ビジネスの持続可能性という点では、4,094社のうち半数(約53.4%)の企業が、MCO期間中に事業継続を1~2ヶ月しか持ちこたえることが出来なかったという現実が浮き彫りとなりました。

Hairol CEOは、「現在、マレーシアGDPの約15%を占めるハラール産業にとって、すべての国民の生命と健康を守るための役割と貢献は、今日、よりいっそう顕著で重要なものとなっている」としています。

マレーシア銀行(BNM)は、2021年におけるマレーシアの成長率予測を通年で6~7.5%としていたところを3~4%への下方修正を発表。これは世界銀行が「6%から4.5%に引き下げ」と提示していた21年の経済成長率予測と連動する結果となりました。
2030年には、マレーシアのハラール産業の市場規模は1,132億ドルになると予想されています。安全で衛生的な製品に対する消費者の要求は高まっており、パンデミック後もその傾向は変わらないでしょう。

HDCでは、この目的のために、HDCのハラール統合デジタルプラットフォーム(HIP)の導入や、「Halal Parks」「Halal Training Institute」「Halal Consultancy & Advisory」「Halal Knowledge Centre」といったサービスなど、いくつかの取り組みを提供。この背景には、消費者が商品やサービスを得るためにオンラインプラットフォームに移行する、デジタルコマースの台頭があります。

WHBC 2021のウェビナーシリーズでは「Post-Recovery Through Digitalisation」と題したデジタル化に関する講演も予定。HDCはプレスリリースの中で、「デジタル化は企業にとって必須であり、もはや素敵なものや良いものではない」と述べました。
その他、パネルディスカッションでは、パンデミックに見舞われた世界経済の中でいかに回復力を保つか、イスラム金融・シャーリア準拠の非上場市場を発展させてきた同国の経験、持続可能性や貧困撲滅に対するハラール産業の貢献、ハラール新興分野の需要創出などについての討議が予定されています。

ソフトローンチ式典ライブ動画


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