欧州に拡大するムスリム市場、初のハラール経済シンクタンク創設
バーレーン銀行金融研究所(BIBF: Bahrain Institute of Banking and Finance)が、欧州におけるハラール経済の成長を促進することを目的として、スペインのサンテルモ・ビジネススクールとバージ・グループとの協力関係の下、欧州で初めてとなるハラール経済シンクタンクを創設すると発表しました。
BIBFでディレクターを務める、アハメド・アブドゥルハメド・アル・シャイフ博士は、「ヨーロッパではムスリムの人口が大幅に増加しており、2050年までにEU域内の人口の約15%がムスリムで占める状態になる」「これは現在の欧州の人口統計と比較して50%以上に拡大する数値だ」「欧州の若くて成長しているムスリムの人口は、企業にとっても大きなビジネスチャンスをもたらす」と言及。
またBIBFは「ハラール経済には、食品・金融・観光・ファッションなど様々な側面がある」と述べ、「このシンクタンクは、ヨーロッパで成長を続けるハラール食品市場への参入に意欲のある食品会社や起業家を対象とした研修を、2021年末までに開始する」と伝えています。
サウジアラビアの英字日刊紙のアラブニュースは、今回のプレスリリースに関連して、「英国による欧州連合(EU)からの離脱、いわゆる “Brexit” の影響もあり、英国、アイルランド、ルクセンブルグなどは、欧州のイスラム金融のハブとしての地位を求めて競争を激化させている」「専門家は、この傾向が弱まる兆しはないと見ている」と報じました。
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