fbpx

霜降り和牛も3Dプリンターで再現、培養肉の新技術

大阪大学や凸版印刷などの共同研究グループが、3Dプリンター技術を活用し「和牛肉の構造に近い培養肉」を作る技術を開発しました。同研究は、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で紹介されています。

培養肉とは、動物の細胞を実験室で培養して増殖させた肉のこと。コーランの聖典とイスラム法学者の解釈によれば、培養肉において使用される細胞が、イスラム法によるハラールな方法で屠畜された動物のものであり、製造過程で不純な血液が混入しておらず、動物由来の成長促進剤が使用されていなければ、ハラールであるとされています。

神戸牛をはじめ、和牛は海外でも人気の高い日本ブランドの牛肉。特に「霜降り肉」は、良質で適度な量の脂肪分が肉の中に入り込んでおり、ジューシーさが味わえる高級品です。

現在、世界各国で開発が進められている培養肉の多くはミンチ状。食べた時の感触は本物の肉よりも劣ると言われています。しかし、開発された新技術では、筋肉の細胞だけでなく、「サシ」となる脂肪や血管になる細胞までも人工的に培養。今回の研究が進めば、牛肉の複雑な細胞組織の構造も、3Dプリンターを使った「テーラーメイド」によって作ることできるようになります。

同研究には、和牛の培養肉ステーキを新たな輸出産業に育てたいと期待が寄せられています。

Engineered whole cut meat-like tissue by the assembly of cell fibers using tendon-gel integrated bioprinting/ネイチャー・コミュニケーションズ電子版

参考:
Cultured Meat As A New Culture In Muslim Community (Puan Norkumala binti Awangによる) / マレーシア・イスラム理解研究所 (IKIM)


Salam Groovy Japanは、ムスリム市場向けの日本企業の商品・サービスを、日本語と英語で紹介しています。
掲載された情報は、68,000人以上のムスリムの皆さんにフォローされている英語版SNSでも発信します。
日本語版SNSは、ムスリム市場進出情報を発信。ぜひフォローをお願いします。

海外ムスリム向けSNS(英語)


日本企業向けSNS(日本語)


Salam Groovy Japanへ掲載をご希望の企業様は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

Previous post お礼:困窮する在日ムスリム支援のためのクラウドファンディング終了しました
Next post 福岡でイスラム教の理解から始めるビジネスセミナー、KOIC主催