日本企業がMIHASに参加すべき3つの理由
Groovy Japanを運営するジェイ・ラインのマレーシア法人JL Connect Malaysiaでイスラム市場進出支援に携わっている橋本です。
前回のコラムでは、日本で開催されたプレミアムフードショーを取り上げました。今回は、マレーシアで毎年開催される世界最大級のハラール産業展示会(Malaysia International Halal Showcase / MIHAS)について、ご紹介しましょう。ハラール産業でのビジネスを検討している日本企業が、MIHASに参加すべき3つの理由についてお話しましょう。
私は、マレーシア、インドネシア、タイ、日本で、ハラール産業展示会やカンファレンスに参加してきました。その経験から、日本のハラール産業関係者に、海外のハラール産業展示会に参加することをお勧めしています。
MIHASに参加すべき3つの理由
MIHASは、マレーシアが国を挙げて振興しているハラール産業の世界最大級の展示会です。国内展示会と比較すると、マレーシアへの渡航費用と時間を払っても、行くべき三つの理由があります。
展示規模
マレーシアを含む東南アジアハラール市場と日本のそれを比較すると、市場規模が圧倒的に違います。市場規模を背景とした出展社数もさることながら、その業界も多様です。出展社の多くを食品、飲食、化粧品等が占めているのですが、IT、金融サービス、出版、大学、行政等さまざま事業について知ることができます。
来場者
MIHASに集うバイヤーや出展社は、マレーシアや近隣のアジア諸国だけではありません。世界中から集まります。また、いくつかの国がブースを構えており、それぞれの国のハラール産業の特徴を伺い知ることができます。
専門家セミナー
私が最もお勧めしたいのは、専門家セミナーやワークショップへの参加です。市場成熟度が高いマレーシアだからこそ、様々な専門家(大学教授、行政、企業等)を講師として呼べるのです。グローバルなハラール産業の動向を知ることができる、貴重な機会です。
MIHASが開催される1週間はHalal Weekと呼ばれ、認証団体のカンファレンス、トレーニング、ビジネスマッチング等の様々なイベントが開催されます。
グローバルハラール市場のビジネスチャンスを知る
日本のハラール産業は国内市場規模が小さいため、ハラール市場での機会を探すためには、海外市場に目を向けざるをません。例えば、ASEAN市場には、3億人近いムスリムが住んでいます。
MIHASで得る知見は、国内展示会やビジネス活動からは得ることができないものも多いです。開催は9月9日から12日まで。今年はコロナのため、オンラインとオフラインのハイブリッド開催となりました。手軽に参加できるこの機会に、ぜひ一度参加されることをお勧めいたします。
参考
The 17th Malaysia International Halal Showcase(MIHAS)
2010年に日本果物のドバイ輸出事業に参画したことからイスラム市場との係わりが始まり、その後マレーシアとインドネシアを起点に現地企業家との事業を行う。
訪日ムスリムツアー企画と現地営業、日本と東南アジア間でのビジネスマッチングやマーケティング等を経験する。
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