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東南アジアのハラール市場を目指す福岡の明太子企業「はたえ社」

福岡県で明太子をはじめとした海産物を取り扱っている株式会社はたえは、2021年11月末に、特定非営利活動法人日本アジアハラール協会(NAHA)によるハラール認証を取得しました。各種豆乳クリームバター、各種明太子、明太マヨ等、焼き芋等が取得対象となっています。

①②は、常温利用可能なハラール認証を取得した明太マヨネーズとマヨネーズ。
③は輸出向けの豆乳クリームバター。ハラール認証取得済で、2021年度の福岡デザインアワード銀賞を受賞。④は③の国内向け仕様で、中身はいずれも同じ。

今回は、はたえ社 新規市場開発チームの関本氏にインタビューをおこない、ハラール市場を目指した経緯や、新商品開発を中心とした現在の取り組みについてうかがいました。

はたえ社は、いりこ、ちりめんの卸問屋として創業。その後、お膝元である博多で明太子を扱う企業が増えたことから、その取り扱いをおこなったところ急速に業績を伸ばしています。そして現在までに、取り扱う商材の中で明太子は98%を占める主力商品となっています。

関本氏によると、日本の明太子市場における国産の原卵を使用している割合は僅か3~4%。多くはロシアやアメリカ産です。一方、はたえ社は「国産」に強いこだわりを持ち、この僅かにしか流通していない国産の中で、95%という圧倒的な取り扱い量を誇っています。

一方で、温暖化をはじとした地球環境の急速な変化や人口増加、さらには日本を取り巻く周辺諸国における食生活の変化などが起因し、日本の海洋水産資源において危機的な状況が叫ばれています。
例えばサンマやサケといった日本の食卓に馴染み深い魚種も、漁獲量が激減しており、それに伴って価格が高騰しています。

参考資料:日本海北部におけるスケソウダラ漁獲量の推移
(出典:国立研究開発法人 水産研究・教育機構)

「このままではいずれ明太子もダメになる」「明太子とは別の売上の柱を作りたい」
3代目を引き継いだ波多江正剛(はたえ せいごう)社長は危機感をあらわにし、明太子の原料であるスケソウダラが獲れなくなることを見越し、明太子だけに頼らない新商品開発を関本氏のチームに託しました。

世界初の特許製法USS(Ultra Soy Separtion)で編み出された豆乳クリームを配合。
原材料に肉・魚介類・乳製品・卵を使用していません。

そんな状況の中でチームが白羽の矢を立てたのは「豆乳クリームバター」でした。
近年、持続可能な社会の実現、いわゆる「SDGs」へ大きな関心が寄せられています。家畜・家禽から排出される温室効果ガス(メタン)の抑制に繋げることを掲げ、中でも大豆など植物に由来したタンパク質の需要が急速に高まっています。大豆ミートをはじめとする大豆加工食品のブームに乗り、はたえ社は大豆バターへの注目に期待を寄せています。

豆乳クリームバターは当初、明太子と混ぜて販売してみたものの、コロナ禍に直面してしまい、お土産需要が激減。福岡空港・博多駅での販売から販路を切り替え、スーパーなど量販店に卸すことも検討しました。
原料自体が元々ヴィーガン向けだったこともあり、ヴィーガン認証を取得。「バター」と謳っているものの、乳製品は一切使用していません。

また一方で、新商品開発は、商品そのものを開発するだけでなく、新たな市場開拓も必要となります。

そこで関本氏のチームが着目したのはイスラム市場です。折しも総合ディスカウントストアチェーンの雄であるドン・キホーテが、マレーシア市場への出店計画を加速していることもあり、ハラール認証取得の段取りが手配されることとなりました。
準備期間は僅か1ヶ月だったものの、元々水産工場だったこともあり、懸念材料のポイントはアルコールに限定。代替品へのリプレイスを図るだけで、認証取得は比較的すんなりと進んだのでした。

関本氏によると、この他にも新商品として「明太マヨネーズ」を試作しているところで、ほぼ完成しているとのこと。マヨネーズも自社生産しています。
主力商品の明太子にはじまり、新商品の豆乳クリームバター、明太マヨネーズ共に添加物は不使用。他社に先駆けて市場に投入しています。

関本氏はインタビューの最後に、「日本企業として安全で美味しさを追求した商品を開発しています。オリジナリティあふれる当社商品を、是非ムスリムの皆さんにもお試し頂きたい」と語っています。

<企業概要>
会社名:株式会社はたえ
本社所在地:〒811-0110 福岡県糟屋郡新宮町夜臼2-9-1
事業内容:明太子をはじめとした海産物の製造・卸売り・小売り
公式サイト:株式会社はたえ


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