マレーシア人の私が日本で就職するまで 2/2(日本での留学・就活編)
こんにちは。
Groovy Japanスタッフ、マレーシア出身のイマンです。
マレーシア人の私が、このGroovy Japanプロジェクトに参加するまでの過程を、2回に分けてお話ししています。前回のお話しはこちら
今回は、日本留学から就職活動、そしてGroovy Japanのプロジェクトに参加するまでのお話です。
日本に来て1年間は、日本語学校「東京日本語教育センター」で日本語と日本留学試験(EJU)の勉強をしました。
EJUに合格し、キャンパスの雰囲気を気に入ったマレーシア人の友達2人と「大東文化大学」に入学しました。
1、2年生は埼玉県のキャンパスで、3、4年生は東京・板橋のキャンパスで学ぶことができるのも、この大学の魅力のひとつでした。
外国語学部日本語学科に所属し、日本語とはどんな言語なのか、その基盤・歴史、古文などの専門的な教科をたくさん学びました。
スペイン語などの外国語、日本舞踊などの授業も受けました。
新しい友達を作ったり、日本文化に触れたりすることができてとても楽しい時間でした。
一方、ムスリム(イスラム教徒)としては、1日5回お祈りをする必要があり、また日本でハラールという戒律を守って生活することに不安はありました。
ハラール(又はハラル)とはイスラムの教えで「許されている」という意味です。
食べ物においては、野菜・果実、大半の魚介類は食べることができますが、豚肉とお酒は禁じられ、豚以外の食肉はイスラム法によって処理される必要があります。
しかし、大学側からは礼拝スペースを手配していただくことができました。このことにはとても感動しました。
食事でも、入学する前に同日本留学プログラムのマレーシア人の先輩たちから、「肉抜きはできますか」などの注文の言い方や、注意すべき原材料(乳化剤・ショートニング・ゼラチン)などを教わったので、食堂で海鮮や野菜のメニューを選んで食べたり、ハラルな食材を買って料理したりすることができました。
4年生になり、卒業後に帰国するか日本で就職するかとても悩みました。
帰りたいという思いもある一方、日本に残りたいという気持ちもありました。
そこで、両方の国での就職活動を始めたのです!
まず、日本のマレーシア大使館も協力している「在日マレーシア留学生会(MSAJ)」によるキャリアフェアに参加しました。
このイベントには主にマレーシアを拠点にしている日本企業が参加していて、毎年開催されています。内定先は通常はマレーシアですが、企業によっては日本で働くこともあるようです。
応募した企業のうち、1つの企業からマレーシアの拠点に内定をいただきました。内定はもちろんとても嬉しかったです。
しかし日本から離れることを想像したら、残念な気持ちになりました。
日本での生活、習慣や文化にまだ触れていたいのだと、この時気が付きました。
改めて日本に残る決心をし、日本国内での就職活動に挑みました!
卒業後の6か月間は、就職活動をとても頑張りました。
様々な外国人向けのキャリアフェアに参加しましたが、一次面接で留まったり、面接までたどり着けなかったりすることもありました。
なかなか就職活動がうまくいかないので、少しずつ帰国のための準備をし始めていました。
日本での就職ができなくて落ち込んでいた私に、友人がある会社を紹介してくれました。最後のチャンスになるかもしれないという気持ちで、すぐに応募しました。
その企業の名前は「ジェイ・ライン株式会社」です。このGroovy Japanを運営する会社に内定をいただきました。
日本語・英語・マレー語が話せる事と、日本のアニメや日本が大好きなところがいいところだと言っていただきました。私の大好きなものが、私が日本にいられる理由になったことがとても嬉しいです。
私は、2020年4月からGroovy Japanのプロジェクトメンバーになりました。
ムスリムである事も心配がありません。食事の心配をしてくれる上司もいますし、お祈りと会議の時間が重なってしまう時は、会議の時間を変更する配慮もしてもらえます。
これからも日本と母国マレーシアを含むASEAN諸国の架け橋となるため、挑戦していきたいです!