ロシアとイスラム世界の経済関係者が一堂に会する「カザンサミット2021」が開催
ロシアとイスラム世界の経済関係者が一堂に会する「カザンサミット2021」が7/28からの3日間、ロシア中西部のタタルスタン共和国の首府カザンで開催されました。
パンデミックの影響を受け2年ぶりの開催となった今開催では、「意識的な消費と想像(conscious consumption and creation)」を主テーマに、60ヶ国から2,500人以上の参加が事前登録されていました。
現地メディアによると、イベント開催による直接的な収入では赤字になるものの、こうした取り組みを重ねることで、諸外国からの投資を刺激したい考えが報じられています。中でもトルコについて言及しており、タタルスタンに対して既に20億ドル以上の投資がおこなわれています。
そしてそのトルコでは、大手日刊紙の「新暁新聞(Yeni Şafak,イェニシャファク)」が、「カザンサミットはロシアとイスラム世界の関係強化を目指す」と副題を打って紹介しています。同紙はまた、エルドアン土大統領の首席顧問を務めるMucahit Kucukyilmaz氏が、「パンデミックによりハラール製品の需要が高まり、ハラールの概念が貿易のあらゆる面で効果を発揮し始めている」と言及したとし、「ハラール製品の貿易額が4兆円を超えた」と強調。今後もこの傾向は上昇していくと予想しています。
加えて同紙では、イスラム諸国規格研究所(SMIIC:The Standards and Metrology Institute for the Islamic Countries)のIhsan Ovut所長が、「この分野はイスラム教徒だけでなく非イスラム教徒の間でも上昇傾向にある」「ハラールは我々にとってオプションではなく、必要なものだ」と述べたことにも触れて紹介しています。
サミットでは、「現代メディアにおけるムスリム女性の声」のセッションで、ロシア人ムスリムYouTuberの第1人者、エイダン・マメドワ(Aidan Mamedova)さんがモデレーターとして登壇した他、イスラムファッションを紹介する「モデスト・ファッションショー」では、メルセデス・ベンツ・ファッション・ウィーク・ロシア協力の下、無料で開放されています。
2022年の「世界ハラールデー」もまた、カザンで開催されるとのことです。
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