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日本を世界のムスリムコミュニティーの一員に LaunchGood

コロナ禍において、世界中の人々がミーティングやイベント、資金調達などの様々な活動をオンライン上に切り替えています。「LaunchGood(ローンチグッド)」はムスリムに対応したクラウドファンディングプラットフォーム。ユーザーの物語を世界に届け、世界中のムスリムコミュニティーと繋いでいます。

今回は、同社のアジア太平洋(APAC)地域担当取締役のNur Sharain Abdul Rashid氏(アイン氏)に、LaunchGoodの沿革や、日本での展開についてお話を伺いました。

LaunchGoodアジア太平洋地域担当取締役 Nur Sharain氏

「LaunchGood」誕生、ムスリムへの偏見をなくしたい

「知られざる物語に光を当てる」「ムスリムの真の姿を見せる」。弊社はクラウドファンディングを通じ、この2点を実現させることを目指しています。
LaunchGood創設のきっかけは、ムスリム改宗者である社長のクリスが起案した、米国におけるムスリムコミュニティーの映画を支援するためのCFキャンペーンでした。彼は、米国のKickstarterでそのクラウドファンディングを行なった際に、ムスリムに対応しているプラットフォームがないことに気づいたのです。「ムスリムの創作を奨励し、ムスリムが生み出したクリエイティブ作品を紹介したい」と考え、2013年にLaunchGoodを設立しました。

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クリスは米国でスタートしたサービスを海外展開するため、2018年にマレーシア、インドネシア、シンガポール、オーストラリアとニュージーランドを訪問。そして、マレーシアのクアラルンプールにLaunchGood太平洋地域支社を設立しました。私がチームに参加したのは、この時期です。

LaunchGoodの創設期は、Kickstarterなどの主なCFプラットフォームと同様、映画や芸術などに関わるCFキャンペーンの取り扱いが中心。しかし、サービスが進展するにつれ、クリエイティブ分野を超え、苦難にある人々を助ける人道支援やチャリティキャンペーンが数多く立ち上げられるようになりました。

私は、クラウドファンディングは、必ずしも資金を調達するためだけにある媒体ではないと考えています。
CFプラットフォームを「絵本」に例えるなら、LaunchGoodで資金を集めるキャンペーンは、その絵本の第1章。支援を受ける対象者、または、起案者自身の人生を、LaunchGoodのユーザーに伝えるものだと言えるでしょう。

一部の欧米メディアで描かれているイメージにより生まれてしまった、ムスリムへの偏見。LaunchGoodはCFキャンペーンを通じて、世界中のムスリムが生み出した素晴らしいアイデアや製品、真実の物語を発信し、ムスリムへの誤解や偏見をなくすことに力を入れています。

プラットフォーム手数料0%の理由

以前のLaunchGoodでは、プラットフォーム手数料は5%。一般的なCFプラットフォームと大きな差はありませんでした。ただし、キャンペーン起案者をサポートする仕組みとして、「手数料も含めた支援」を行なうことができる、任意オプションを用意していました。

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、数多くの生活困窮者が生まれ、モスク訪問者による寄付金に頼っていたモスク団体は、財源を失ったままになっています。
そこで、コロナ過で影響を受けたLaunchGood起案者を支援しようと、「Outsmart Corona(コロナを出し抜こう)」計画の一環として「プラットフォーム手数料0%」という新しいシステムを導入しました。

「プラットフォーム手数料0%」は、全てのユーザーにとって有益です。このシステムを永続させるため、前述の、「手数料も含めた支援」という任意オプションを「チップ制度」に切り替えました。起案者は手数料を負担する必要が一切なく、キャンペーン支援者が任意のオプションとして、LaunchGoodへチップを払えるようにしたのです。
現在、LaunchGoodを利用する起案者はどなたも、手数料を弊社へ支払う必要がありません。
弊社ではマーケティングサービスも提供しており、CFキャンペーンを宣伝する各種有料サービスをご用意。プランに応じ、弊社のニュースレターやホームページ等でCFキャンペーンを紹介するなどして露出を挙げることが可能です。

太平洋地域における、クラウドファンディングへの誤解

クラウドファンディングの仕組み

「クラウドファンディング」は「Crowd(群衆、クラウド)」と「Fund(資金調達、ファンド)」という2つの英単語より組み合わせた言葉です。「クラウド」とは、一般の人々、友人や家族などの身近にいる人を指している一方、「ファンド」は、既に持っているクラウドから資金援助を受けることを指しています。

クラウドファンディングへの認知度の低さは、太平洋地域チームの最大の課題でした。欧米に比べ、太平洋地域にはCFプラットフォームがほとんどなく、クラウドファンディングという概念を奇抜で風変わりに感じる人や、その言葉自体を知らない人も少なくなかったのです。

また、クラウドファンディングのコンセプトを誤解しているユーザーもいます。例えば、「LaunchGoodに掲載さえすれば、キャンペーンはいずれ勝手に目標額に到達するだろう」と思い込んでしまう。もちろん、これは完全に間違った考えです!

「良いキャンペーンは良いクラウド」
目標の達成のためには、自分が既に持っているコミュニティーから支持を集めることが大切だと私は考えています。支援を得る最もシンプルな方法は、立ち上げたCFキャンペーンを知り合いに伝えることです。

LaunchGood太平洋地域チーム

クラウドファンディングとは何か、弊社のプラットフォームはどのように機能するのか、自分のコミュニティーにとってどのように役に立つのか。LaunchGood太平洋地域チームは、クラウドファンディングについて誤った知識を持つ人達に寄り添い、正しい知識やノウハウを伝えています。それらの努力が実り、太平洋地域から発信されるCFキャンペーンは着実に増加しました。特にマレーシア、オーストラリアとインドネシアで顕著に増えています。

ユーザーは世界に100万人近く、急成長するLaunchGood

これまで、LaunchGoodでは、世界の約4分の3にあたる151ヵ国から約37,000のCFキャンペーンが立ち上げられました。2013年の設立以降に集まった資金の合計は、約2億8000万米ドル。そして、ムスリム/非ムスリムを含め、ユーザー数は100万人に近づいています。
意外なことに、太平洋地域で最も多く寄付をしたのは、シンガポールとオーストラリアの非ムスリム国の人達でした。彼らは、自国のコミュニティーと国外のコミュニティーに利益をもたらすCFキャンペーンを積極的に支援しています。

主な支援者の属性は、職業人や高学歴を持つ裕福層のムスリムと、ムスリムに敬意を払う非ムスリムです。

支援者(寄付者)の属性

日毎の資金調達額は、平均約9万~10万米ドル(約1,060万~1,100万円)で、イスラム教の断食月であるラマダン期間の募金額は、毎年最高額を更新しています。

2015年~2021年 ラマダン期間の募金額

昨年は、ラマダン期間に4,700万ドル(約56億円)以上の資金が調達されました。毎年着実に増加していましたが、パンデミック後にオンラインでの募金活動が急増したことを受け、金額が大きく上昇。今年は、5,000万米ドル(約59億円)に達する可能性があると予想しています。

世界から特別に熱い視線と支援が寄せられる、日本のクラウドファンディング

LaunchGoodは、出身国や宗教に関わらず、どなたでもご参加いただけます。家族を亡くした、教育費に困っている、手術費用のサポートなど、どんな理由でも簡単にCFキャンペーンを始めることが可能。クレジットカードやデビットカードにも対応しており、日本でもスムーズにご利用いただけます。

LaunchGoodキャンペーンの起案者(クリックで画像を拡大表示

これまでに立ち上げられた日本発信のCFキャンペーンは、モスクやイスラム学校を支援するプロジェクトが中心。

日本のキャンペーンは、特にモスク設立プロジェクトの場合、期間が長いことが特徴ですね。一般的な募集期間は3ヶ月程度ですが、弊社で募金活動をしている、ある日本のモスク・キャンペーンは、現在3年目に突入しました。

また、クラウドファンディングのコンセプトをよく把握しており、前向きに新しいことを学ぶ姿勢を持っているのが、日本人ユーザーの特徴ですね。日本のコミュニティーは非常に協力的なので、目標を達成したキャンペーンが多数あります。

日本で成功したキャンペーンの一例

世界のLaunchGoodユーザーは、日本のムスリムコミュニティーや活動への関心が高いようで、閲覧数が大変に多いというデータが出ています。なぜこんなに注目度が高いのか、私たちも不思議に思っているところなのですが…。
実際に、日本からのCFプロジェクトを弊社のニュースレターで紹介すると、世界中から熱いサポートが寄せられるため、非常に興味深く見守っております。

日本での展開、今後

日本は素晴らしい物語や、親切な人々がいることで知られています。私たちは、そんな日本の素晴らしさを、世界中の人々に広めていきたい。LaunchGoodでは、あらゆるプロジェクトを通じ、日本の素晴らしさや日本におけるムスリムコミュニティー、そしてムスリム対応の取り組みを発信していきます。

LaunchGoodが目指しているのは、日本でも強固なコミュニティーが作成され、モスクやイスラム教の学校プロジェクトを超え、日本に広く根付いていくこと。資金不足により素晴らしいアイデアが潰れてしまうことがないよう、皆様が生み出したビジョンやアイデアを実現させるサポートを続けていきます。

日本の皆さん、グローバルコミュニティの一員として、私たちと一緒に素晴らしい物語を世界へ発信しましょう!

<企業概要>
事業者名:LaunchGood Inc.(ローンチグッド)
所在地:4444 2nd Ave. Detroit, MI 48201, USA 
事業内容:ムスリム向け・ムスリム対応のクラウドファンディング・プラットフォーム
公式サイト:LaunchGood
無料相談の電話予約:LaunchGood.com/TalkToLaunchGood


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