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「マスジド・イスティクラル・大阪(MIO: Masjid Istiqlal Osaka)」がオープン、大阪市西成区

画像は完成予想イメージ

2022年1月12日、大阪に新たなマスジド(モスク)、「マスジド・イスティクラル・大阪(MIO: Masjid Istiqlal Osaka)」がオープンしました。
同マスジドの設立は、以前に当サイトでもご紹介しているインドネシア人の事業家、ヘリザル・アダルディ(Herizal Adhardi)さんを中心にした寄付活動で実現しています。

MIO内部の写真と共に、今後の計画などについてヘリザルさんにインタビューした内容をご紹介します。

MIO代表会長のヘリザルさん

マスジドに変貌を遂げたこのビルは、元々日本企業が所有していたものを買い取り、改装工事を行なっています。

大阪市内でマスジドを建設するため、ヘリザルさんが土地・建屋の捜索を始めたのが今から約2年前。しかし、条件が整う物件が見当たらずにいました。
一方、物件探しと並行して寄付を呼び掛ける活動を続けたところ、世界各国から日本円換算で2億円を超える金額が集まりました。

金額に目途が付いてきた頃、ヘリザルさんの携帯電話に1本の連絡が入りました。友人から「いい物件がある」と紹介されたのです。

早速、内覧に向かったところ、理想にしていたサイズ感に近い物件。さらには、絶好の立地条件です。
車やバスで通う人にとってはありがたい、阪神間を東西に結ぶ大動脈として関西経済の発展に寄与してきた国道43号線沿いです。加えて、JR今宮/新今宮駅および大阪メトロ大国町/花園町駅のほぼ中間に位置しています。

金曜礼拝では、1食500円のハラール弁当が用意されています。
皆さんとにかく気さくで、すぐに仲良くなれます。

この物件は、前オーナーであった日本企業の会長が亡くなったことを機に売り出されました。不動産会社の仲介を経ることなく契約し、約1.9億円で購入。寄付金から差し引いた残りの金額を、内外装の費用に充てることにしています。

ヘリザルさんによると、現在の構想では1Fがハラールショップと資料館になる予定です。
資料館は、イスラム文化を伝えることを目的に書籍を収蔵し、約1,400年前から現代に受け継がれた歴史も紹介します。イスラム教に馴染みのなかった一般の日本人も自由に出入りできる施設になります。
また週末にはバザールを開催し、多くの出店を募る計画もあります。

今年の5月2日、MIOにとって初めてとなるイード・アル=フィトルには、インドネシア人ムスリムを中心に、全国各地から2,700名が訪れました。施設の中に入りきれず、周辺にも人が溢れかえる状態となりました。



2Fは女性用の礼拝スペースです。待合室もあります。女性専用のエレベーターも用意されています。
3F/4Fは男性用の礼拝スペースです。こちらにも待合室があります。

この巨大な礼拝スペースは、1フロアで最大300人が一斉にお祈りできます。全3フロアが用意されているため、単純計算で900名が同時にお祈りできることになります。
そしてヘリザルさん最大のお気に入りポイントは、礼拝スペースがメッカの方向を向いていることで、「まさに導かれた格好でこの物件に辿り着いた」と語っていたのが印象的です。

そして5Fには、子ども達を対象にイスラムの教えを伝える「学校」が用意されています。

また5Fには、学校の先生として子供たちに講義をする人たちが寝泊まりするスペースもあります。

大阪市内を一望できる屋上。あべのハルカスはもちろん、観光名所として知られる通天閣もはっきりと目視できます。

中央に通天閣が見えます

6/17時点で建屋の外装工事に着手しており、今後内装工事も並行し、8/20までに一通りの作業を終える予定です。ただし、昨今の世界的な木材不足を背景に、特注している木材の入手時期について目途が付かないことから、内装・家具類の手配は年度末にずれ込む見込みとなっています。

マスジド・イスティクラル・大阪(MIO: Masjid Istiqlal Osaka)
〒557-0022大阪府大阪市西成区中開1-2-10
 5F: イスラム教育スペース
 4F: 男性用礼拝スペース
 3F: 男性用礼拝スペース
 2F: 女性用礼拝スペース
 1F: ハラールショップ&イスラム文化センター(資料館)※いずれも予定
公式サイト:Masjid Istiqlal Osaka
Facebook:Masjid Istiqlal Osaka

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