全日本ホテル連盟(ANHA)セミナー&懇親会「ハラールとムスリムフレンドリーホスピタリティ」開催
一般社団法人 全日本ホテル連盟(ANHA: All Nippon Hotel Association)インバウンド委員会主催のセミナー&懇親会が、12月6日に大阪で行なわれました。
このイベントは、「ハラールとムスリムフレンドリーホスピタリティ」をテーマとしたもので、Salam Groovy Japanのムスリム対応事業における戦略パートナー企業のイスラ・ベンチャー(Islah Venture)社が登壇しています。
訪日観光客の回復が見られる中で、にわかに脚光を浴びているのがムスリム(イスラム教徒)によるツーリズムです。
世界人口の1/4とも言われるムスリムですが、豚肉やアルコールに代表される食事の制限、1日5回お祈りを行なうといった、日本の文化・慣習には馴染みのない対応に戸惑う事業者も多いと思います。
今回のセミナーでは、ムスリム対応において欠かせない「ハラール」の概念と基本的な理解、それに加えて現実的なオペレーションの中で対応を可能とする「ムスリムフレンドリーなおもてなし」に関する情報が共有されました。
日本人の多くは、「ムスリム=中東地域」のイメージを強く持っています。しかし実際のところは、東南アジア(ASEAN)がムスリムの人口最大エリアとなっています。国別ではインドネシアが世界最大のムスリム人口を抱えていることがその背景にあります。
またビジネスの視点でハラールを見た場合に欠かせない位置付けにあるのが、隣国のマレーシアです。世界の「ハラールハブ」としても知られており、他国に先駆けて国策としてハラール認証を制度化。政府がその管理と運営を行なっています。
コロナ禍以前の訪日ムスリムは年間70万人と言われています。しかしその数は世界的なムスリム人口の増加傾向と比べると、非常に少ない状態です。中東産油国はもちろんですが、ASAENムスリムの可処分所得も増大傾向にあり、訪日観光の需要は潜在的に高いものがあると言えます。
中国の「ゼロコロナ対策」に代表されるようなカントリーリスクの振り先としても、ムスリムフレンドリー対応によるおもてなしは、インバウンド事業に関わる多くの事業者にとって、大きな可能性を秘めています。
この日の懇親会では、すぐにでも始められるおもてなし対策としてハラール認証取得済のカップ麺が試食用途に提供された他、訪日ムスリムに喜ばれる調味料の活用例の紹介や料理の実食が行なわれました。またお祈りスペースに欠かせない、日本らしいコンセプトでデザインされたマットも紹介されました。
エンデミックが浸透する中、オールジャパンな取り組みとして注目されるインバウンド。日本が世界に誇るおもてなしの精神を、ムスリムフレンドリーな対応と共に浸透させることが、今後益々重要となってきます。
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