困窮する在日ムスリム学生支援のためクラウドファンディングを開始

10月 5, 2021

日本企業と世界のムスリム市場をビジネス視点で橋渡しする「Salam Groovy Japan」では、コロナ禍で困窮するムスリム学生に食料品などの寄付を目的に、クラウドファンディングを開始しました。

私たちの事業は、ハラール製品の販売を中心に、ムスリム市場向けのビジネス展開をされている日本企業の情報を、公式サイトや6万人以上のムスリムフォロワーを抱えるSNSで発信する「メディア」事業です。
そんな私たちが、なぜ今回のクラウドファンディングを行なうことになったのか?

きっかけは、今年のラマダン明けに、イードのお祝いで、日本企業のハラール食品を東京外国語大学のムスリム学生の皆さんに寄付をさせていただいたこと。このとき、私たちはムスリム学生の皆さんが想像以上に経済的に厳しい状況におかれていることを知りました。

イスラム教徒が少ない日本では、ヒジャブを着けたまま仕事をしたり、お祈りの時間帯に一時的に仕事を離れることを認めてもらえることが少なく、彼女たちはもともとアルバイトの選択肢が少ない状況。

そこへ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外国人旅行者もゼロに近い状態となり、英語や母国語を活かした通訳などの募集もほとんどなくなっています。
さらに、世界的に感染拡大が起きているため、母国の家族を頼りたくても、母国の経済も苦しい状態というのが現実です。

私たちの編集部にも、マレーシアから日本の大学への留学経験を持つムスリムスタッフがいます。
彼女を中心に、ムスリム向けに日本の魅力を発信するメディアとして、何かできることはないか、4ヶ月間考え続けました。

Salam Groovy Japan編集部 イマン

そこでたどりついた答えが「クラウドファンディング」。

「世界中の心ある皆さんからお預かりした支援金をもとに、日本で生活しているムスリム学生の皆さんにハラール食品や女性用生理用品といった生活必需品を寄付する」というプロジェクトです。

「LauncGood」というムスリムに特化したクラウドファンディングサービスを使い、支援金を募っています。
1人でも多くの在日ムスリム学生の笑顔を取り戻すため、皆様からの温かいご支援をお待ちしております。

こちらのバナーより、クラウドファンディングのページへお進みください。
リンク先は全て英語のため、バナーの下に和訳したものを掲載します。

困窮する在日ムスリムを支援するSalam Groovy Japanプロジェクト

Salam Groovy Japanは、コロナ過による収入減に困っている留学生を中心に、在日ムスリム(イスラム教徒)支援のため、クラウドファンディングを立ち上げました。
ムスリムの少ない日本では、ハラール食品の入手は簡単ではなく、お祈りやヒジャブの着用が就職で不利になることもあります。

日本とムスリムコミュニティーの架け橋に

今回立ち上げたクラウドファンディングプロジェクトは、「Salam Groovy Japan」スタッフの私、イマンが担当。
私は、マレーシア出身のムスリムで、Salam Groovy Japanを運営するジェイ・ライン株式会社の社員で、メディア活動や在日ムスリムの支援を行っています。

Salam Groovy Japanは、2020年度のラマダン(ムスリムが断食している月)に、大阪のムスリムの方々にハラール和牛をプレゼントしました。

また今年のイード(ラマダン明けのお祝い)では、東京外国語大学のムスリム留学生に60食分のハラール和食を寄付しました。

イスラム教の聖典であるクルアーンには、お互いを助け合うことを大切にするよう述べられている節がたくさんあります。

正義と信仰のために助け合いなさい。

聖クルアーンの5章2節

自分の財を、夜となく昼となく、人日を避けて、またあらわに施す者は、主の御許から報奨が下される。かれらには恐れもなく憂いもない。

聖クルアーンの2章274節

ムスリム向けのメディアを運営する中で、ムスリム留学生が日本で困窮している現状を知り、支援したいと考えるようになりました。しかし、一企業としてできる支援には限りがあります。

もっと広く、多くのムスリムを支援したいと考え、私たちは一つのアイデアを思いつきました…それが「クラウドファンディング」です。

社会保障に頼らざるを得ない在日ムスリム留学生

早稲田大学による2016年のデータによれば、日本在住の外国人ムスリムは12万人、日本人ムスリムが1万人。その数は年々増加しているとはいえ、いまだ日本はムスリム・マイノリティーな国です。

現在日本では、肉類など一部のハラール食品は、ハラールオンラインショップで購入可能。しかし、一般的にハラール食品の入手先が限られます。特に地方において、日本語の苦手な留学生が食料品店でハラール食品を探すことは、非常に困難なのです。

また、留学生にヒアリングをしたところ、コロナ過によって在日ムスリムは経済的に厳しい状況になっている現実が浮かび上がってきました。
留学生は、生活費のためにアルバイトをすることが一般的。最も就きやすいアルバイトは英語を使う仕事でしたが、コロナ過の影響で海外旅行者が減り、英語力が必要となる仕事が激減しました。現在は、アルバイトの選択肢が極めて限られているのです。

そして、アルバイトを探しにくい、ムスリムならではの大きな理由があります。ムスリムが少ない日本において、ヒジャブを被ったりお祈りのために一時的に仕事を離れたりすることを受け入れる職場は非常に少ないのです。

多くのムスリム留学生が、コロナ禍で失業するか、勤務時間を大幅に短縮されるなどし、収入が激減。そのため、一時的に家族から生活費を援助してもらっている留学生もいます。
しかし、ムスリム留学生の主な出身地であるインドネシアやマレーシアといった東南アジアでは、経済危機・感染症拡大が続いており、家族からの援助を受けることも難しくなってきました。

このことはムスリム留学生に限った話ではありません。
多くの日本人学生もアルバイトの場を失い、収入減に苦しんでいます。フードバンクからの食糧援助に頼らざるを得ない人や、学費が払えず大学を辞めてしまう人もいます。
筑波大学が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で困窮する学生を支援するため、教職員や近隣企業などが提供したコメやカップラーメンなど計20トンを超える食料を配布したと、産経新聞が伝えています。

日本人学生でさえこのような状況ですから、ムスリム留学生は大きな危機に直面しているのです。

在日ムスリム支援プロジェクト概要

Salam Groovy Japanは、クラウドファンディングで皆様からいただいたご寄付で、ハラール食品や生活必需品を購入。以下の日本の大学や団体を通じ、留学生を中心とするムスリムの方々へ配布します。

ムスリムへの配布にご協力いただく大学・団体

  • 東京外国語大学様
  • 電気通信大学様
  • 神戸大学様
  • 筑波大学様
  • 秋田大学様
  • 別府ムスリム協会様

このほか、一般財団法人日本国際協力センター(JICE)様には、大学との連携にご協力いただきました。

支援金の使用方法

  • ハラール食品や女性の生理用品の購入
  • 配送料
  • 広告宣伝費

ハラール食品

  • 日乃本食産 ハラール和食
  • 桃太郎食品 ハラール生ラーメン
  • 尾西食品 ハラール非常食(ナシゴレン/ビリヤニ)
  • SD Impex Japan ミートカレー インスタントソース/ルンダン ペースト/マサッメラ ペースト(辛トマトサンバル)

※寄贈される食品はすべてハラール認証品です。
※製品が変更になる場合があります。

生活必需品

  • 女性の生理用品

ぜひ、このプロジェクトへの支援、拡散をお願いいたします!

アッラーのご加護がありますように!

クラウドファンディングサイト
Help Support Struggling Students & Other Muslims in Japan

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参考
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