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世界で拡大するハラール市場に関心を寄せるベトナム

世界で拡大するハラール市場。そこに非イスラム諸国であるベトナムも注目し始めています。

イスラム教徒の人口は、非イスラム教徒と比較して2倍の速さで増加していると言われています。現在、世界人口で約4分の1を占めるイスラム教徒。2024年には世界人口の30%を占め、2030年には22億人になると予想されています。これが示すのは、ハラール市場の大きな可能性です。

2019-2020 世界イスラム経済報告書(Global Islamic Economy Report)では、世界のハラール産業規模を約2兆4,400億米ドルと推計。そのうち食品・飲料業界は過半数となる56%を占め、1兆3,690億米ドルの規模で、2024年には1兆9,720億米ドルになると予想されています。年間成長率の予想は実に6.3%です。

ベトナムの食品輸出においては、魚介類や野菜、米、コショウ、ナッツ類などの原材料が中心となっており、ハラール基準の普及はまだまだ発展途上。しかし同じASEAN経済圏に世界最大のイスラム市場が広がり、世界のハラールハブとして機能していることもあり、輸出目線でのハラール認証に関する注目度が高まっているようです。

地元メディアは、「ハラール市場は可能性に満ちている」とする一方で、民間のハラール認証機関では、諸外国の認証機関と定期的に折衝する資金力が不足しているとも指摘。コストの割り増し分を輸出事業者の負担にしている現状では競争力が弱いため、政府の後押しが不可欠だとしています。


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